この記事では、3Dプリンターで自作した松脂ケースについてご紹介します。私は4歳から現在(アラサーです)までバイオリンを続けている弦楽器大好き人間です。
弦楽器は演奏する前に弓に松脂をつけるのですが、その松脂がとても割れやすく、使っているうちにバラバラになってしまいます。松脂を長持ちさせるためには普段の練習時から丁寧に扱うことが大切ですが・・・ズボラな私は雑に扱ってしまい綺麗に使い切ることができていませんでした。
具体的には、松脂の真ん中ばかりを使ってしまうことによって、松脂の真ん中の溝が深くなってやがて割れてしまう・・という課題です。
今回はこの課題を解決するために、松脂ケースを考え、設計&3Dプリントしてみました。
松脂の真ん中ばかりが減ってしまう原因(図解)
設計する前に・・なぜ松脂の真ん中だけが減ってしまう(溝になってしまう)のかについて考えました。
松脂を弓につける時に、新品の場合は表面がツルツルしているのである程度こすらないと松脂がうまくつきません。塗り始めにできた溝を使うと塗りやすいので、自然と松脂の真ん中ばかりを使ってしまいます。その結果、真ん中の溝がどんどん深くなり、数ヶ月後には割れてしまうのです。
設計のポイント(図解)
先程あげた課題を解決するために考えた設計ポイントは下記2点です。
①松脂の上を弓が滑る際に固定できるように、ケースの両サイドに「弓がすっぽりと入る幅」の溝を作る
②松脂が削られる位置を固定しないために、ケースの底を回転できる仕様にする
松脂ケース作り(動画)
松脂ケースの作り方を動画にしましたので、ご興味いただけましたらぜひこちらをご覧ください。
完成品はこちら
完成したものはこちらです。設計通り、①弓を固定することができるので塗りやすく、また②ケースの底が回転するので松脂の向きを調整することができる、画期的なケースに仕上がりました♪
最後に
いかがでしたでしょうか?3Dプリンターは身の回りにある課題を解決するのに非常に有効なツールです。3Dプリンターの使い方について以下のブログにて解説していますので、よろしければご覧ください。
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