この記事では、AIサービス「Meshy AI」を使って、イラストから3Dフィギュア用のモデルを作成する過程を紹介します。最近では画像生成AIが広く知られるようになりましたが、3Dモデルを生成できるAIも急速に進化しています。
「自分で描いたイラストを立体化したい」という方にとって、3Dモデル生成AIは非常に面白いツールだと感じています。
※この記事はアフィリエイトリンクが含まれています。
Meshy AIとは?
Meshy AIは、テキストや画像から3Dモデルを生成できるAIサービスです。従来であればBlenderなどの3DCGソフトを使って一からモデリングする必要がありましたが、Meshy AIを使うことで短時間でベースモデルを作成できます。
※もちろんこだわる場合は後から別途3Dモデリングソフトで修正する必要がありますが、初心者の方が「ゼロから作る」よりも大幅に時間を短縮できます。アセットや背景に使うレベルであれば十分な精度です。
動画紹介
以前、Meshy AIを使ってイラストからフィギュアを制作する動画をYouTubeで公開しました。手順について動画でサクッと確認したい方はこちらをご覧ください。

制作手順
では、ここからは実際の制作手順を紹介します。今回モチーフにしたのは、「息子がつかまり立ちをしている後ろ姿」です。成長の過程で見せてくれた何気ない姿を形として残しておきたいと思い、フィギュア化に挑戦しました。手順は以下の通りです。
- イラストを準備
- Meshy AIで3Dモデル生成
- (必要に応じて)Blenderで修正
- 3Dプリンターで出力
①イラストを準備
イラストは、手書きで紙に描いたものでも、IbisPaintのようなペイントアプリを用いたものでもなんでもOKです。3Dモデル化するにあたって、背景は白で、立体感がわかるようなイラストにしておくと楽です。紙にイラストを描いた場合は、こちらのように写真を撮影しておきましょう。

※人物写真からも3Dモデルを生成できます。ただし私は、AIサービスに個人が特定できる写真をアップロードすることに抵抗があるため、自分で描いたイラストを使用しています。
また、アニメやゲームのキャラクターなど、第三者が著作権を持つ作品や、肖像権・プライバシー権の侵害につながる画像を無断で読み込ませることは避けましょう。AIツールを利用する際は、権利関係に十分配慮した素材を使用することが大切です。
② Meshy AIで3Dモデル生成
Meshy AIを立ち上げたら、ワークスペースの左上に画像をドラッグして取り込み、左下の「生成する」ボタンをクリックします。

数十秒ほどで、このような3Dモデルデータが生成されます。

今回は後ろ姿のイラストを読み込ませたため、正面からは見えない部分についてはAIが推測して形状を補完しています。
Meshy AIでは複数視点の画像を同時に読み込ませることもできるため、3Dソフトでの修正作業をできるだけ減らしたい場合は、正面・側面・背面など複数のイラストを用意するのがおすすめです。
③ Blenderで修正(必要に応じて)
今回生成されたモデルは全体的なシルエットはよく再現されていましたが、
・片方の手の指が6本になっていた
・服の一部に不自然なつながりが見られた
といった部分があったため、Blenderで修正することにしました。Meshy AIは、なんと直接Blender等の3Dソフトにデータ転送することができます(下図①→②の順にクリックするだけです)。
※3DモデルをSTL形式で出力し、Blenderにインポートすることも可能です。①の右側にあるダウンロードボタンから、ファイル形式を選択できます

Blenderでの修正の様子はこちらです。スカルプトを使用して微修正しています。
■指の本数の修正

■服のシワやつながりの修正

また、AIが補完した顔の造形は息子本人とは異なるものになっていたため、今回は鼻と口のみを残し、マネキンのようなシンプルな形状に修正しました。

AIによる3Dモデル生成は非常に便利ですが、指の本数や衣服の形状など、細かな部分に違和感が生じることもあります。そのため、最終的にBlenderなどの3Dソフトで仕上げを行うことで、より満足度の高い作品に仕上げることができます。
④3Dプリンターで出力
3Dプリンター(Bambulab X1C)で出力した結果がこちらです。衣服のシワの細かな部分まで綺麗に造形できました。

ちなみに使用したフィラメントは、以前Creality様からご提供いただいた薄い肌色のフィラメント(HyperPLA)です。家にある他のPLA(マット系、Basik系、Silk系)も試しましたが、こちらのSkinフィラメントが最もフィギュアの細部まで美しく造形できました。
Meshy AIを使って感じたメリット
1. アイデアをすぐ立体化できる
頭の中のイメージやイラストを短時間で立体化できるのは大きな魅力です。従来のモデリングでは数時間から数十時間かかるような作業でも、Meshy AIなら数分で完成します。
2. モデリング初心者でも挑戦しやすい
3Dモデリング未経験者でも、まずは形を作れるためハードルが低く感じます。
「3D制作に興味はあるけど難しそう」という方の最初の一歩としてもおすすめです。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。この記事で作成したフィギュアは、現在3Dプリントサービスを提供されている企業様に金属3Dプリント依頼中です。興味のある方はぜひ次回の記事もご覧ください。


コメント