本日のブログでは、これから中国語を学びたいと考えられている方に向けて、初級レベル向けの学習方法を紹介したいと思います。
※筆者は現在HSK5級を取得している中国語学習者です。まだまだ学習途中の一個人の意見としてご覧いただけますと幸いです
日本人は中国語学習がしやすい?
中国語は発音が難しく聞きなれないため、「中国語」=「難しい言語」と考える日本人が多いようです。私自身も何も学習していない時はそのように感じていました。
この記事をご覧になっている皆さんにお伝えしたいことは、日本人の「漢字を読み書きができる能力」は中国語学習の大きなアドバンテージとなるということです。
日本人は中国語の単語を覚える時に想像力が働き、おおよその意味を掴むことができます。英語圏の方がフランス語の単語を見て語源から想像できるのと同様に、日本人は他国籍の方と比べると比較的簡単に中国語を習得することができます。
目標はどのように定める?
ではまず何から始めたら良いのでしょうか?人によって中国語学習の目的が異なるので、その目的に合わせて勉強していくこととなります。
資格取得したい・旅行するときに必要最低限の日常会話を身につけたい・ビジネスできるようになりたいなどなど・・
言語学習にはゴールはありません。おそらく母語の日本語でさえも「私の日本語は完璧だ」と言い切れる人は少ないのではないでしょうか?少しでも専門外の領域となると母語であっても理解に苦しむことは多々ありますよね。
語学に近道はありませんが、できる限り寄り道は避けたいですよね。まずは自分のなりたい姿を想像し、その目標から逆算して自分に合う道を選んでいきましょう。
学習初期は習慣化するまでに労力がかかるので挫折しそうになりますが、土台の無いところに知識が少しずつ増えていくにつれて面白くなっていきます。習慣化させるところまでをいかに楽しめるかがポイントです。
以下に、私が中国語学習初期に実践していた方法を記載いたします。
まずは音に慣れるところから始めよう
新しい言語を学ぶ時はまずは耳を慣らすことから始めるとハードルが下がります。私は中国語のドラマを観て耳を慣れさせました。学習初心者の耳が初めからネイティブのドラマのスピードに追いつくはずがないので、初めのうちは動画よりも字幕を必死で追いかける日々です。
ドラマ選びのポイントは、自分が興味を持って最後まで見ることができる内容を選ぶことです。興味のある分野(歴史・恋愛・サスペンス等)から選んでもいいですし、自分のタイプの俳優やアイドルが出ているドラマを選ぶのもオススメです(中国語の学習が進むと、声を聞き取れたことが喜びに変わります)。
1つのドラマを1シーズン見終える頃には耳が慣れてきますので、耳の土壌が整ったら次のステップに移りましょう。
初心者向けの文法書を軽く一通り読んでみよう
全ての内容が頭に入らなくてOKです。3時間ほどかけて、初心者向けの文法書を1周だけ読んでみてください。覚えようとすると挫折してしまうので、「こんな表現があるんだな」と記憶の片隅に残る程度で問題ありません。
ちなみに私が使用したテキストは「快速マスター中国語(語研)」です。
ラジオ講座
NHKラジオ中国語はコスパ最強の教材です。学生時代に英語のラジオ講座で挫折した経験が邪魔をして、初めはなかなか手が出なかったのですが、テキストを開いたところかなり初級の内容から記載されていたので「これならできるかも」と思い、学習を始めました。
スマホアプリから前一週間分の再放送を聴くことができるので、通勤時や始業前の隙間時間を利用していつでもどこでも学習が可能です。便利な時代になりましたね。
重要な内容は文法書でもラジオ講座でも必ず重複して出てきます。以前文法書で目で見た内容がラジオで耳から入ってきたり・・色々な側面から中国語を学ぶことができ、記憶に定着しやすくなっていきます。
基礎が身についたら、次は勉強のモチベーションを保つために中国政府公認の中国語資格試験(HSK)にチャレンジしてみましょう。
HSK対策に使用した教材と活用方法
HSKとは、中国政府公認の世界基準の中国語資格です。中国の大学入学や留学、中国赴任時のビザの申請、中国語を用いる企業への就職など、様々な場面で中国語力の判断基準になります。一般的に履歴書に記載できるのはHSK5級からのようです。
HSK試験は1級から6級まで6段階あり、最難級は6級です(口頭試験(HSKK)は初級〜高級までの3段階です)ここではHSK3級とHSKK初級取得までに用いた教材と活用方法を簡単に記載いたします。
①HSK公式テキスト(2級):2級の公式問題集には設問の傾向や2級レベルで用いられる文法の解説が載っているので、問題集として活用していました。HSKテキストは高額なので公式テキストと過去問を各級揃えるのは大変です。2級はこれ1冊あれば問題ありません。
②HSK公式過去問題集(3級):3級は公式テキストは購入せず、過去問のみ購入しました。5回分の過去問がついているので解答と照らし合わせながら、わからない単語を解説欄に書き出して使用しました。
③HSK公式過去問題集 口試:口頭試験過去問は級で分かれておらず、1冊に初級〜高級まで収録されているのでリーズナブルです。初級試験はとにかく音源をよく聞いて復唱対策をし、解答例を丸暗記しました。個人的には第二部の応答が一番難しいと思います(初級レベルは容易な文であるとはいえ、聞き取るだけで精一杯なので、返答を瞬時に考えてアウトプットするのはとても大変でした)。
最後に
中国語初級レベルの学習方法について記載しました。このブログをご覧になられた方に少しでも中国語学習に興味を持っていただければ幸いです。私もまだまだ学習過程ですので、レベルアップできるように情報更新していきます。
次回は中級向けの勉強方法について紹介しますのでよろしければ是非ご覧下さい。
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